世界から見た日本の精神科医療

LARGO東川口の精神保健福祉士、田中です。今回は精神科病床数などをもとに世界から日本の精神医療を書いていきたいと思います。

日本の医療は「開業医が多いこと」と並んでもう一つ特徴的な構造がある。それは「精神科病院が多いこと」である。 あまり知られていないが、日本は世界の中で精神科病院がダントツ多い国なのである。しかも病床がある病院が多いのも特徴的である。 日本が世界の国々と比べて精神疾患患者が多いというわけではない。世界全体が精神疾患の治療を「入院型」から、「通院型」へ切り替えているのに、日本だけが「入院型」の治療を続けているからである。 日本の精神科の病床は32万3500床にのぼり、全病床のうち、21.6%は精神科なのである。 これは世界的に見て異常な多さなのだ。 OECD加盟国の中で、人口1000人あたりの精神科ベッド数は、日本が2.6床で断トツの1位。2位のベルギーは1.4床なので、2倍に近い差がある。 そしてOECDの平均は、0.7床しかない。つまり、日本はOECD諸国の平均よりも、約3.5倍の精神科病床を抱えているのである。

日本の精神科医療は民間企業が運営している場所が多く、通院型に切り変わらないのはそこが原因だと言われています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また、更新します。

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