就労支援におけるIPSモデルについて
LARGO (ラルゴ)の田中です。休日ですが、コラムを書きましたので是非見てください。今回はIPSモデルについて簡単にまとめてみました。
IPSモデルは、メンタルヘルス分野におけるリカバリー志向の援助付き雇用という形の就労支援の1つのモデルです。IPSでは、就労は治療的でスティグマの軽減に役立つと考えられ、働くことは精神障がいをもつ人たちが社会的差別や偏見から脱し、地域社会で通常の成人の役割を獲得することを可能にするための方法の1つであると考えられています。IPSの最終目標は、重度の精神障がいを持つ人たちが自分らしい生活を取り戻し、精神保健福祉サービスへの依存から脱出していくことにあります。
IPSモデルは、個別の就労活動支援と職場定着支援を中心とした就労支援モデルであり、日本語に訳すと「個別職業紹介とサポート」となります。IPSモデルは、利用者の希望する仕事に職業訓練の期間を設けずに就職することを目指すのに対して、従来の就労支援は必要なスキルや能力を獲得する準備期間を設けて、能力基準を満たして許可をもらってから就職するという考え方です。
IPSモデルは、一般就労を通して精神障害者個人の「リカバリー」を目指す就労支援モデルであり、一般就労を希望すればすぐに就職活動を開始し、必要なスキルは就職後働きながら習得を目指す、place-trainモデルに基づいた支援が特徴です。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。また、見ていただければ幸いです。